
本業以外にも、収入に厚みをもたせていくために、副業や投資を選択する人が増えています。これは、所得が低いサラリーマンに限らず、医者や弁護士など、高額所得者と言われている方々にも同様の波が来ているように感じます。
しかし、多忙な日々を送っていると、さらに収入を上げるために、投資を行いたいと考えていても、新しいことに手を出す余力がないことや本業がおろそかになることを毛嫌い、チャンスを逃している人もいるのではないでしょうか。
手間がかかりにくく、本業に集中できる。さらには、将来の展開に有効な投資方法として、「不動産投資」があげられます。本業が多忙な方、特に医師の方には不動産投資がおすすめできる投資方法であることを解説していきます。
もし、本業以外で投資や副業をお考えの方こそ、一歩踏み出す勇気が得られると思います。
Contents
数ある資産運用や副業の中から、なぜ不動産投資を選ぶのか
手元にある資金を何に投資していくのが最善なのか。投資するものが明確な方は、一つのことに集中するのがベストです。
投資信託や株券、証券、外貨トレード、海外口座、ビジネスへの出資、そして今回のテーマである不動産も投資の対象となるでしょう。
多忙な方は、自分の手をできる限りかけたくないという場合、投資信託や証券などの金融商品も有効だとは思いますが、これらの問題点は自分でコントロールできないばかりか、変動が激しいものです。また、株券や外貨トレードなどは、小まめに確認する必要があるため、本業に集中できなくなる可能性もあります。
新規ビジネスへの出資、ビジネスオーナーになるという選択肢も確かにありますが、こちらもコントロールできないばかりか、確実なリターンが見込めないこともあるため、おすすめできません。
本業とリンクする分野での起業であれば、自分のポジションを有効活用できると思いますが、中途半端になりがちです。
自分自身をサポートしてくれるチーム作りが必要になるため、多忙な方には非現実的な投資方法です。
そういった理由から、手堅くリターンも得られ易い不動産投資が、忙しい方にとってはおすすめなのです。
医師をはじめ、本業が多忙な方ほど不動産投資を行うべき5つのメリット
前項では、様々な投資のジャンルと不動産投資を比較しました。しかし、消去法の様な形で不動産投資が残ったわけではありません。
本業を大事にしたい方だからこそ、不動産投資はおすすめですし、メリットも数多くあげられます。その中でも代表的なメリットを5つ取り上げます。
①多忙でも管理を任せられる不動産投資なら副業にできる
不動産を所有したあとのことを考えます。入居者やテナントの募集、建物の管理など、不動産投資には様々なことがつきものです。しかし、これらの業務は専門の業者へ委託できます。起こり得る居住者からのクレーム対応や修繕なども任せることができるため、本業の時間が削られることは少ないでしょう。
②将来、用途によって使い分けが可能!診療所やセカンドハウスなど
将来のビジョンや願望によって、不動産を所有するというのもプラスに働きます。例えば、独立開業を目指しているのであれば、診療所としても使えそうな物件を投資用物件として選んでもよいかもしれません。独立開業のための事務所にも、セカンドハウス的な別荘というような用途も可能です。
テナントとして運営を行うより、自己所有の物件で経営を行った方が楽です。将来の用途をイメージして、不動産投資を行うのも成功しやすい戦略のひとつです。
③高額所得者であればあるほど、レバレッジをかけやすい
不動産投資を行う場合、100%現金で物件を購入することはまずありません。銀行からの借り入れによって、購入に至ることがほとんどです。
医師をはじめ、高額所得者は、銀行からの融資も受けやすく、利回りの良い物件が入手しやすいです。とはいえ、これから不動産投資を始める場合、最初から多額のローンを組むとなると、何かあった時に失敗の原因になってしまいます。
最初は、リスクの低い物件から投資を始めると良いでしょう。
④現金以外の有形資産を家族に残せる
相続の観点からも、不動産投資はメリットがあると言えるでしょう。現金や有価証券は、時価で計算されることがあるため、コントロールしにくい面もあります。しかし、不動産の場合、固定資産税や相続税がかかってしまうものの、相場の動きは比較的緩やかなことや、入居者がいる状態で相続できれば、定期的な家賃収入が入った状態で受け継ぐことができます。
ローンの支払いが終わり、家賃収入から諸経費を引いた額を不労所得として残せるばかりか、税金面でも減価償却されるため、長く所有していればしているほど、メリットが大きいのです。
⑤結果的に節税になることも。ただし、税金対策として行うのは本末転倒
不動産投資が、節税においても効果がある可能性があることを知っておくと良いでしょう。
医師は、収入が高く、そのまま申告をしてしまうと、かなりの額を税金として請求されてしまいます。そのため、税金を少しでも抑えようと行動に移す人が出てくるのも理解できます。
不動産投資を行う場合、初年度の費用は修繕費や投資に至るまでの交通費、保険料や印紙代など、不動産登記のための司法書士費用など、様々な出費が伴うため、計上できる経費も増えます。
2年目からは、建物自体の減価償却費、ローン金利、不動産管理会社への業務委託費、税理士の報酬など、経費計上できるものが変わります。
ただし、税金対策のために不動産投資を行うのは本末転倒です。医師をはじめ、高額所得者は、その分、税金も多く払っているはずです。経費に計上できる幅が広がると、過度な節税を行うようになってしまうため、無駄な経費が増えてしまう可能性も否めません。
大事なことは、手元に多くの現金を残していくことです。収入の厚みを増やしながら、適切な税金対策を行うために、効果的な不動産投資を行っていきましょう。
医師がやりがちな不動産投資の失敗事例と回避方法
メリットが多いと思われる不動産投資も、場合によっては失敗してしまうこともあります。不動産投資の失敗例や失敗の回避方法をまとめました。
利回りの低い物件購入や返済比率の高さ。赤字補てんのための購入
忙しい人ほどおすすめな不動産投資でも、失敗する時もあります。しかし、失敗の多くは数字上のミスです。実際の投資を行う前に、利回りのパーセンテージをしっかりと計算し、空室があったとしても支払いが滞り、破綻しないような物件選びが重要になります。
医師だけでなく、誰にでも陥りがちなミスになりますが、毎月の返済額を高く設定しすぎることによって、キャッシュフローが破綻するリスクを背負うことになります。医師などの高額所得者であれば、返済額を多くすることができるため、不可能な数字ではありません。
しかし、管理費や年間でかかる諸経費、突発に発生する修繕費などの費用を考えると、返済額をできる限り抑えながら、バランス良く支払うプランを取りたいところです。
それ以外にも、医師という属性は銀行から融資が受けやすいため、一棟目で成功をさせたら、第二、第三の不動産の買い増しを進められることもあります。
保有し続けるのか、売却するのか、様々な戦略が取れますが、数字上無理のない投資になっているかを判断することが大事です。
できる限り低金利で借りて、利回りの良い物件を入手するがことが鉄則になります。収入が高いことから、無理して返済することも可能ですが、突発に発生するトラブルがあることを考慮して、手堅く運用していくことが鍵です。
多忙で確定申告書類を作る時間が十分に取れない可能性も
不動産投資でも確定申告は必要です。はじめて行う人からすると、思った以上に大変だったと感じる人もいます。
日頃から、収支を記録している人であれば、それほど大変ではない確定申告ですが、提出期間が近づいて、はじめて慌てる人もいます。はじめて確定申告を行う場合は、これほど大変だと思わなかったと感じ、確定申告の義務(20万円以上の年間所得)があるにもかかわらず、忘れてしまうこともありえます。
確定申告を行ったとしても、必要経費にできるものを計上せず、逆に多く盛り込んでしまい、損をする可能性も出てきます。
素人判断で税のことを勝手に判断するのは危険ですし、ただでさえ忙しいのに義務とは言え、確定申告などの書類作成に時間が奪われては本末転倒です。
それを回避するために、税理士に依頼する方法をおすすめします。信頼できる税理士に任せることで、自分自身の時間を作り出すことができるため、別のことに集中できます。
自分で確定申告を行う場合も、税理士に依頼する場合もどちらにせよ、日頃から伝票や領収書をまとめておくことが必要です。
まとめ
医師など、本業が忙しい人ほど不動産投資をおすすめする理由をまとめました。忙しいからこそ、本業に集中して欲しいです。本業に集中できるからこそ、副業からの収入も安定してくるものです。
自分でコントロールしながらも、基本は専門業者に任せることができる不動産投資。
的確に行えば人生設計において、メリットを十分に享受できます。様々な観点から、不動産投資を考えてみませんか。