ブロックチェーン活用の「証券コンソーシアム」発足

2018年1月30日にSBIホールディングスが発表した「証券コンソーシアム」は、同年4月19日に発足しました。事務局は「SBI Ripple Asia」1月の発表時点では、18社が参加表明をしていたところ、発足時には35社まで増えました。発足後も会員は増加し続けると見込んでおり、金融・証券業界からすれば、かなり関心の高い内容だと推測されます。

この流れは、証券を中心とする金融資産への投資を行っている方、興味を持っている方にとっても、よい影響があると考えられます。

証券コンソーシアムでは、どのようなことを目的としているのでしょうか。そして、これまでの課題や実現したいこと、その結果、どう変化するのか。投資を行っている我々にとって、注目すべき内容です。

本記事では、証券コンソーシアムについて取り上げていきます。最先端技術や未来技術も取り入れられているためわかりやすく解説し、実現しそうな未来を予測します。

 

証券コンソーシアムのビジョンとアクション

発表によると証券コンソーシアムの目的は以下に分けられます。

  • 先端技術の活用(分散台帳技術(DLT)、生体認証、人工知能など)
  • 証券業界を横断する基盤構築と技術研究
  • 先端技術の早期な商用化と業務効率化によるコスト削減
  • 貯蓄から資産形成への流れを推進する

この中でも特に「貯蓄から資産形成の流れを推進する」は、金融庁が掲げている目標でもあり、実現したいビジョンは国民の所有する資産の半分以上が現金や預金という状況を一変させ、国民一人ひとりが健全な資産運用が行えるような未来をつくることです。

そのために3つのワーキンググループが設立されました。

  • 本人認証(KYC)ワーキンググループ
  • 共通事務ワーキンググループ
  • 分散台帳技術実験ワーキンググループ

これまでの個人認証技術(公的な個人認証データベースに登録した個人情報との照合など)は、30年ほど前に作られた技術が使われており、不便にも感じる事が増えてきました。これは運用側も利用者側も2度手間、3度手間な事が起こっており、近年注目を浴びているフィンテック(金融と技術の融合分野)の分散台帳技術を使用すれば、コスト削減にも繋がります。マネーロンダリングなどへの対策もでき、犯罪や不正使用の回避も考えられます。

貯蓄を資産形成に変えていく場合、国民一人ひとりの意識を変えていく必要があります。しかし、どうしても「難しい」「損する」「ギャンブルのよう」というイメージが先行してしまっては、文化をつくることはできません。

安全性や信頼性は、分散台帳技術や生体認証で解決していきます。誰もが健全な運用をするためには、人工知能の活用が必要不可欠です。個人の志向に合わせた運用がわかりやすく簡単にできるようになれば、ハードルが下がっていくでしょう。

 

分散台帳技術や生体認証が証券取引をどのように変える?!

証券コンソーシアムの数ある目的の中で、分散台帳技術や生体認証の活用が、証券口座の開設やそのための本人確認(KYC:Know Your Customer)の簡略化に繋がります。

現在では、証券口座を持とうとする場合、それぞれにおいて申請をする必要があります。そして、本人確認のための手続きはかなり面倒で、身分証明書やマイナンバーなどを都度提出することで先に進みます。

ネット証券の場合、データ送信で進めていくものの、運転免許証などを写真で撮り、少しでも不備があったならば再度提出を求められるなど、かなりの時間がかかってしまいます。

さらには、あまりに時間のかかりすぎる申請は、途中で面倒になり、諦めてしまうことにも繋がります。証券口座申請時には、かなりの熱量を持っていたものの、開設完了時には冷え切っている可能性があり、運用する気持ちも萎えてしまいます。

証券コンソーシアムが構築した、分散台帳管理プラットフォームで本人確認を一元管理することで、新たに口座開設を申請する場合、本人確認のプロセスが不要になります。
一番初めに行った、たった1回の認証で完了するのです。
言い換えれば、銀行口座の開設時に、同様に本人確認が済んでいれば、新たに証券口座を作ろうとしてもすぐに認証が通ることにも繋がるのです。

証券会社ごとに設けられたルールが取っ払われ、利用者に寄り添った環境が整うと言っても良いでしょう。

本人確認に必要な個別認証登録のレベルを生体データ(指紋や虹彩など)にまで広げることで、より安全かつ確実な認証ができるようになります。

本人確認のプロセスが簡略化し、そして安全性が担保されれば利用までのハードルが下がると言えます。

 

人工知能(AI)を活用した運用は証券取引をどのように変える?!

証券口座を開設しただけでは、取引のフィールドに立っただけと言えます。資産形成をしていくためには、どのように取引をしていくかが重要になります。

株の取引を考えてみると、過去にどのような変動をしてきたのか。大きな変動の際、その要因は何かなど、戦略的に運用していくためには膨大な情報量が必要となります。しかし、情報の分析は一朝一夕で身につけられるものではなく、初心者には難しい内容です。

人工知能(AI)を組み込むことで、運用に関するアドバイスや今後の株価の推測までできるようになるかもしれません。もちろん、株価は生物なので、人工知能とは言え、予想通りに行くかはわかりません。
しかしある程度の指標が事前にわかり、視覚化できれば初心者にも入りやすいでしょう。

また、運用だけでなく公正な取引を行うために人工知能の導入をする動きもあります。システムを使った取引が主流になれば、不正を働こうとする人も出てきます。特に議題に上がっているのは、人工知能を使った超高速取引に関することです。

超高速取引をすることで、フラッシュ・クラッシュという現象が起き、数分間で9%も下落したケースもあります。

技術の進歩で、人間では不可能な事ができるようになってきます。
健全かつ公平な運用が望まれます。

 

ビジョンを達成するには投資をする文化形成が必要

どんなに利便性が高まり、使いやすくなったとしても、貯蓄をする文化から、資産を構築する文化に変えていく必要があります。

個人の持つ金融資産の総額は、約1850兆円で、現金や預金の割合が50%を超えています。これは2017年9月末の発表ですが、ここ数年似たような割合です。総金融資産額が増えているのは良いものの、株や投資信託、債権などで持つ金融資産の割合が増えれば、総資産額が増える可能性は高まります。

逆に保険や年金といった金融資産は多いため、増やしていくより減らさないイメージが強いのかもしれません。
将来を安泰にしていくために、増やしていくための戦略は必要不可欠で、投資に回す金額が増えれば、解決していくでしょう。

どれだけ浸透させていくかは、小さい頃からの教育から変えていく必要があるかもしれません。かなり長い期間、かかるかもしれませんが、預貯金を増やす文化から投資をしていく文化に変えていく必要がありそうです。

 

まとめ

証券コンソーシアムの発足から、証券取引の形が変わっていくことが予測されます。先端技術を応用した金融取引が可能になり、証券取引への参入障壁がさらに低くなることが予測されます。

また、いざ始めようとしても口座開設まで時間のかかっていたプロセスが、分散台帳技術などで何度も認証を行う必要がなくなり、証券口座開設までのプロセスが簡略化されるでしょう。

そして、人工知能の導入により、公平かつ健全な取引が推進されると考えられ、個人の志向に合わせた投資戦略も可能になると予測されます。

ただ日本国民は未だ預金を貯める文化が強く、投資に回していくのは二の次です。政府が打ち出している貯蓄から資産形成の文化をつくるためにも、証券コンソーシアムの活動だけでなく、政府や専門組織との連携も必要になってくると考えられます。

 

関連記事

ピックアップ記事

  1. 2018-10-5

    「世界一の庭師」石原和幸氏の世界

    「世界一の庭師」と称された石原和幸氏をご存知でしょうか。今年行われた英国チェルシーフラワーショー20…
  2. 2018-9-28

    大阪梅田付近にあるお勧めの高級割烹のお店8選

    割旬 葉隠(はがくれ) JR東西線北新地駅・京阪中之島線大江橋駅より徒歩5分。立地条件は抜群に良く…
  3. 2018-9-27

    投資に成功したくば、○○を持った人物に相談せよ⁉ 【10月16日セミナー告知】

    ハイリスクだと言われる先物投資でも、成功率が高いと言われる不動産投資でもどんな場合においても失敗はつ…

ニュース&トピックス

  1. 日常的によくあることではありませんが、実は非常に重要な手続きの一つである「不動産の名義変更」。 と…
  2. ハイリスクだと言われる先物投資でも、成功率が高いと言われる不動産投資でもどんな場合においても失敗はつ…
  3. 富裕層向けラグジュアリーライフスタイル情報サイト「CONEKUTO」をオープンしました。 相続、事…

アーカイブ

大阪で土地活用なら進和建設工業
ページ上部へ戻る
Retro jordans for sale, Cheap foamposites, jordan retro 5, cheap jordans for sale, foamposites For Sale, jordan retro 12, jordan retro 11, Cheap jordans for sale, jordans for cheap, jordan retro 11 legend blue, retro 12 jordans, cheap soccer jerseys, Canada Goose sale, cheap jordans, cheap jordan 12