医療従事者必見!!院内感染防止のためのサービスや製品3選
- 2020/4/17
- 経済・ビジネス

政府から緊急事態宣言が下されて、早くも一週間が経ちましたが、新型コロナの感染者の増加は止まることなく進んでいます。そのような中で、日々医療事業に尽力されている皆さまには心から感謝申し上げます。
一方、院内感染が起きると外来の受付が不可能になったり、近隣からひどいクレームを受けてしまったりすることが、医療従事者の方々の間で喫緊の問題となっています。
医療に関わる皆様にそのような事態を避けていただくため、今回は新型コロナと闘う医療従事者の方々向けの期間限定サービスや製品3つご紹介したいと思います。
Contents
患者搬送最適化AIサービス「HORUS AI(ホルス・エーアイ) for Medical Cloud」
現在医療現場では、ワクチンが無く根本治療ができないため、軽症重症を問わず自然治癒頼みになっています。
しかし、病床数には限りがあるため、全ての患者を入院させたままにしておくこともできません。
このような状況下で出来るだけ多くの命を救うためには、病状の進行が穏やかな患者・回復に向かっている患者に対して、やむをえず自宅等に戻って頂くといった線引きをするしかあるません。
しかし、こうした線引きは人間が行うと、主観的なものとなり多大なストレスがかかります。また、患部は立体的に広がっているため人間でもモデルとして捉えることはできますが、定量化は不得手です。
一方、人工知能はこのような作業を得意としているので、AIを使うことにより病変を定量化し、病状の進行速度を測る客観的な指標をリアルタイムで提供することができます。
こうして生まれたAIサービスが、株式会社アドダイスの『HORUS AI(ホルス・エーアイ) for Medical Cloud』です。
―具体的に何をするの?
本サービスは、施設・医師を横断して集められた患者データをAIがリアルタイム処理し、分析データに裏付けされた振り分けの指標を提供することで、調整本部の責任者の判断を支援し、限られた医療資源を最適に利用し、救える人数を最大化しようというものです。
リスク因子を施設横断で一元的に集中管理することで、医療機関のを事務処理から解放する可能性を秘めていると言えるでしょう。
更に本サービスは、新型コロナウイルス感染症COVID-19の病状急変のリスク因子について研究を進め、個々の患者の軽症から重症への移行速度のリアルタイム指標(COVID-19 Disease Progression Severity & Speed Index)の提供を目指し、リスク層別化の実現を視野に入れています。
―利用開始までの流れは?
具体的な利用開始までの流れは、
①感染者の搬送調整に協力する医療機関・ホテル等協力施設が本プロジェクトに参画
②参画医療機関のスタッフがHORUS AIにログインし、患者の検査データを登録
③HORUS AIが検査データをリアルタイムデータ処理し指標を提示
④(本システムが提供する指標を参考にし)受入施設の搬送やり繰りを調整本部が決定
となっています。
―使用料金は?
通常のResearch Onlyフェーズの利用は、患者一名あたり一日200円ですが、参画医療機関の予算措置が間に合わないことを見越し、無償利用を可能にするためのクラウドファンディングも同時に立ち上げます。
―AIに触ったことがなくても大丈夫
そうは言っても、AIに初めて触れるため、何も分からないという方が多いと思います。しかし、AI株式会社アドダイスのCEO 伊東大輔は、AIの専門家では無い人にも最新の成果をすぐに採り入れられる仕組み作りの研究及び実世界応用を専門領域としているため、初めて人工知能を導入する方でも安心して扱うことができます。
本サービスの詳しい内容やお問い合わせに関しては、「株式会社アドダイス (電話:090-5524-0663、メール:info-scm@ad-dice.com)」まで。
Akerun入退室管理システム
株式会社Photosynthは先日、医療機関や自治体からの問い合わせが急増していることを受け、新型コロナウイルス感染症に対応する医療機関や自治体などを支援として、最大1,000台の「Akerun入退室管理システム」を2020年9月末日まで無償で貸与することを決定しました。
―「Akerun入退室管理システム」とは?
「Akerun入退室管理システム」とは、既存のドアに装置を後付けで導入することで、スマートフォンアプリやICカードを使って施錠・解錠できる、法人向けクラウド型入退室管理システムです。
―クラウド上で入退室を管理できる
Web管理画面「Akerun Manager」や専用のスマートフォンアプリからユーザーの入退室履歴の確認、ユーザーへの鍵権限の付与・剥奪を行うことができるなど、クラウド上での権限管理・入退室履歴管理ができることも魅力の一つです。
―外部のシステムとも連携可能
ソフトウェアの機能を共有することにより、外部の勤怠管理システムや会員管理・決済システム、顔認証システムと連携させ、労務管理、キャッシュレス決済、生体認証によるセキュリティ強化もできるようになります。
本サービスの詳しい内容やお問い合わせに関しては、(https://akerun.com/akerun-support202004/)まで。
医療用フェイスシールド(顔面保護具)
現在、医療器具不足もが深刻な問題となっています。その器具のひとつに、防護用フェイスシールドがあります。
―フェイスシールドとは?
フェイスシールドとは、顔面全体を覆う防護具のことを指します。眼部・鼻腔・口腔粘膜を同時に防護することができるため、医療従事者や未感染の患者を新型コロナウイルスの脅威から守るうえで非常に重要な医療器具です。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による需要増加に伴い、現在は供給が追い付かない状況に陥っています。
―3Dプリンター技術で作られた「フェイスシールド」とは?
現在、3Dプリント技術は、防護用フェイスシールドをはじめ、マスク、人工呼吸器などにも応用されており、医療器具不足の解決策として海外でも注目を集めています。
こうした中、株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーは、新型コロナウイルス感染症の検査・治療にあたる医療現場の支援を目的とした取り組みのひとつとして、3Dプリンタを用いた防護用フェイスシールドを製作しました。
―フェイスシールドの無償提供
同社は、制作したフェイスシールド500個を2020年4月14日(火)から、医療現場に無償提供しています。更に、新型コロナウイルスの感染拡大が終息するまでは、医療機関からの要望に応じて第2弾以降の展開も検討しています。
―マスクや人工呼吸器の製造も…
また同社は、今後医療従事者向けのフェイスシールドだけでなく、3Dプリンタを用いたマスクや人工呼吸器の製造についても検討しているようです。
―素材は?
素材には、シールド部分に適している、透明度の高いPETを使用したコクヨ社のレールクリヤーホルダー(フ-TP760NWなど)が採用予定です。
お問い合わせは、株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー企業ホームページ内のお問い合わせフォーム(https://japanmedicalcompany.co.jp/contact.html)まで。
※フェイスシールド提供希望の旨とあわせて、医療機関名、必要個数、送付先(郵便番号・住所)、ご担当者様名、ご連絡先(電話番号)をお知らせください。
医療従事者必見のサービスや製品まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介した3つのサービスや製品すべて医療現場で使えて、かつ医療従事者には無償で提供されることが特徴的でした。
一方今回紹介した以外にも、医療現場以外での日常生活や食品へのサポートを行っている企業も、複数存在します。
この様な取り組みをぜひ活用していただき、少しでも医療従事者の皆様の負担が軽くなることを期待しております。