伝統工芸の技がさえる!インテリア照明「BON」
- 2018/9/1
- ライフスタイル

日本の伝統工芸に目を向けてみると、品質も良く海外に好まれるブランドがいくつか見つかります。しかし、職人さんの高齢化や後継者問題を抱え、失われつつある技術もあります。
日本の貴重な伝統工芸を未来へ紡いでいくために、活動をしている組織や団体、企業もあり、福岡県八女市発の製品ブランド「Techne(テクネ)」もそのうちのひとつです。
Techneは、「失われゆく日本の伝統工芸や古き良き風習を未来に伝える」をコンセプトに素晴らしいアイテムを販売するECサイトとして生まれました。製品ブランド第一弾として誕生した「BON(ボン)」は、伝統工芸の技術や文化が詰め込まれたインテリア照明ブランドです。
BONのラインナップを見てみると、上品かつ高級感が漂う和のインテリア照明の数々で、廊下や部屋の隅に置き、淡い光が周りを照らすフロアランプや部屋の雰囲気も変わるペンダントランプ、多様な使い方ができるスタンドランプとあり、それぞれデザインコンセプトも決められています。
本記事では、伝統工芸の技が組み合わされたラグジュアリーインテリア照明「BON」の魅力を紹介します。
Contents
「BON」のコンセプトと採用された伝統の技術とは?
インテリア照明「BON」シリーズは、福岡県八女市の伝統技術を採用しています。
Techneのもともとのコンセプトは、伝統技術を未来に伝えていくことです。八女に伝わる盆提灯づくりを、残していくために、現代風にリ・デザインしました。
八女和紙(八女手漉き和紙)と盆提灯の要素が取り入れられており、現代のデザインやアプローチが加わって完成したものです。
「BON」には、日本を代表する和紙作家の堀木エリ子氏を迎え、できあがったインテリア照明は、まるで八女の伝統技術が現代風にアレンジして蘇ったかのようです。
BONの照明は、百年以上続く工房の職人によって生み出された新たな形ですが、古臭さは一切なく、気品溢れる雰囲気を醸し出しています。
淡い光と和紙の色が合わさり、優しいカラーランプが周囲を包み込みます。上質な空間で、贅沢な時間を楽しむのも余裕のある人の楽しみ方の一つかもしれませんね。
では次に、使われている八女の伝統技術を見ていきましょう。伝統技術を知ることでBONの魅力がもっと伝わってきます。
八女に伝わる盆提灯
福岡県八女市は、日本国内の中でも盆提灯のシェアはかなり高く、岐阜と並んでトップクラスです。古来より伝わる八女の盆提灯は、入っている絵柄も美しく、光を照らさず飾っているだけでも芸術作品です。
盆提灯の本来の用途は、故人が帰ってくる目印として灯します。自分で購入する場合も贈答品に選ばれる場合もあり、様々です。
盆提灯は絵柄が入っていることが一般的ですが、「BON」には入っておらず、好みで分かれるというよりは、照らす光のコンセプトで変わってくるでしょう。
八女手漉き和紙
伝統的な手法で作られた和紙は、耐久性も高く、長年にわたり品質を保持し続けます。機械で作られるような和紙とは違い、できあがりは、柔らかくて味のある和紙になります。
BONに使われる手漉き和紙は、火袋の中にあるランプを覆う筒に採用されています。
現地では、和紙づくりを体験することもでき、人気の観光名所となっています。一度足を運んでみても良い経験になるでしょう。
「BON」シリーズ4種!あなたの好みはどれ?
「BON」シリーズは4種類あり、それぞれ違ったコンセプトでデザインされています。お気に入りのデザインから、設置する部屋やシーンに応じたインテリア照明を選ぶと良いでしょう。
HOSHIKAGE
HOSHIKAGEは、BONを代表するコンセプトモデルのインテリア照明です。提灯の大きさも55cmとかなり大きく、存在感抜群です。優しい淡い光を照らすために、極薄の和紙を一重、二重と重ね、丸く穴が開口している個所には、芙蓉と萩のビーズがはめ込まれ、光の伝わり方に変化をつけています。
なお、HOSHIKAGEには、八女手漉き和紙は使用されておらず、盆提灯の技術のみが盛り込まれています。
HOSIHKAGEで選べるのは、フロアランプとペンダントランプの2種です。活用するシーンを想定して選んでください。
TSUKIFUNE
TSUKIFUNEは、HOSHIKAGEと違って、内部を大胆に見せることによって、インテリア照明の新しい表現をしています。中に見えるのは、百年以上の歴史を誇る八女手漉き和紙の工房作。この和紙の色を変えることで、表現の幅を増やしています。色は、オーソドックスな白や茶だけでなく、赤や青、緑から選べます。
色が入った照明も、驚くほど奇抜というわけではなく、十分使えるような淡い光です。優しく照らす光は、時間を忘れて見つめていたくなるほどです。
サイズも55cmもあるため、迫力あるインテリアであることは間違いないです。
TSUKIFUNEもHOSHIKAGEと同様、フロアランプとペンダントランプの2種から選べます。
HANASHIZUKU
HANASHIZUKUは可愛らしいデザインで、直径が37cmとHOSHIKAGEやTSUKIFUNEと比べてキュートです。中が見えるのは、TSUKIFUNEと同じですが、瓜のような縦長のフォルムであるため、スタンドランプ向きのアイテムです。
スタンドの高さも137cmと子どもと同じくらいの背丈なため、可愛さも感じます。
中に見える筒状のランプは、八女手漉き和紙を活用し、色を変えることで空間の雰囲気に変化をつけることができます。
玄関や部屋に入ってすぐにHANASHIZUKUが見えると、来客した人は釘付けになることでしょう。
HOTARUBI
HOTARUBIは、中を火袋で隠したHANASHIZUKUと言えば、理解しやすいです。
火袋のおかげで中の光が柔らかくなり、照明の周りは幻想的な光で照らされるでしょう。火袋の色を変えることができるのも魅力的で、白、茶、赤、青、緑の5種から選べます。
和紙の色だけではなく、ふさの色を変えるだけでも、印象が変わるため、使う場所に合わせたオーダーメイドで最適なものを選びましょう。
HOTARUBIもスタンドランプとペンダントランプの2種から選べます。
和紙やふさのオプションも。注文からどれくらいで届く?
火袋の中のランプを覆う和紙やふさもオプションで選ぶことができます。季節や行事によって雰囲気を変えたい人もいるでしょう。その際は、別の色の和紙を購入することで、カスタマイズすることができます。
インテリア照明は、購入をした後ずっとそのままになりがちで、雰囲気が変わることはありません。しかし、「BON」ならば印象を変えるのも容易というのはとても魅力的です。
なお、通年6月~8月は繁忙期になっており、注文をがあっても発送をするのが10月を過ぎてしまうそうです。盆提灯は、お盆時期に使う商品であるため、その理由も頷けます。もし、インテリア照明として購入をするなら、繁忙期は避け、早めに注文すると良いでしょう。
通常であれば、注文から10日程度で届くそうです。
終わりに
インテリア照明の「BON」シリーズを紹介しました。コンセプトモデルから、色に変化をつけられる照明など、現代風にアレンジされているのがわかります。
ひとつあたり、十数万円~となると通販で購入するには慎重になりがちです。
照明の器具の値段としては高額と感じるのは、日本の伝統工芸が優れた技術であり、手作業なので理解ができます。
まずは、実物を見て、自身の使うシーンを想定してみてはいかがでしょうか。
伝統技術は古臭いものではなく、今のデザインに合わせ、新しく復活させることで、斬新なものが生まれます。
Techneの「BON」と同じように、伝統工芸品を後世に残そうといった動きは着実に増えています。これを機に、他の伝統工芸品も探してみてはいかがでしょうか。
趣味として活かしながらも日本の伝統工芸を応援できるのは素敵ですね。また、「BON」以外の新たなブランドの誕生も期待できます。これからも、Techneの活動に注目です。