大阪市の鰻の名店6選!関西風の店の他に関東風の有名店も紹介
- 2019/1/26
- ライフスタイル

天下の台所と言われ続けている大阪市には様々なジャンルのグルメが楽しめるお店があります。その中でも国内だけではなく海外の観光客からも注目を集めているのが、鰻のお店です。
大阪市には老舗から新しくできた名店まで幅広い鰻のお店が揃っているので、今回はその中からいくつかのポイントに分けておすすめの名店を紹介します。
Contents
実は関東と関西では違う!鰻の焼き方
関東と関西はたびたび味付けなどの違いが比較されていますが、実は鰻の焼き方についても関東と関西で大きな違いがあります。焼き方によって食感や味わいにも違いがあるので、その違いを楽しむというグルメ通も多いとされています。
まず関東の場合は、鰻を白焼きにしてから蒸して、その後に焼くという手順になっています。ポイントは先に白焼きにしてから蒸すという点と、焼く前に鰻の頭を切り落としておく点です。実は関東風は鰻を背開きにして串を打つという特徴を持っていて、脂が乗っているお腹の部分が中心にくることから余分な脂が焼く時に落ちるようにされています。
このため先に白焼きにすることで余分な脂をしっかり落とし、その後に蒸すことでさっぱりとした味わいとふんわりとした食感を生み出しているのです。しかもタレも焼いた後の最後につけるため、よりさっぱりと食べやすくなっているところが関東風の魅力となっています。
それに対して関西の場合は関東と違って蒸すという手順がなく、素焼きをしてからタレをつけて焼きます。
このため関東と比較すると工程が少なくなっていますし、蒸す作業がないため食感もふんわりというよりもしっかりしたものが多いです。しかもタレをつけて焼くことでタレと鰻の脂が混じりあった香ばしさが大きな魅力となっており、味と香りの両方を楽しめるところが関西の魅力と言われています。
ちなみに関西の鰻は背開きではなく腹開きなので、鰻の持つ脂をしっかり堪能できるところも魅力の一つです。このため鰻を噛んだ時に脂の染み出てくる感じやこってりとした味わいを楽しみたい人には、関西の焼き方が人気とされています。
このように関東と関西で鰻の焼き方が異なっているのは、鰻の脂の乗りや泥臭さの有無が関係しているようです。
関東の鰻は東京湾の緩やかな流れの影響で脂の乗りがしっかりしている反面、泥臭い味になってしまうという特徴があったと言います。このため蒸すことで余分な脂を取って味のバランスを整えながら、泥臭さを緩和しているのです。それに対して関西の鰻は蒸さなくても程よい脂の乗りだったとされており、泥臭さもなかったことから蒸す必要がなかったと考えられています。
老舗の鰻屋さん3選!大正時代創業の鰻屋さんも
1.本家柴藤
「本家柴藤」は大阪市中央区にある老舗の鰻屋で、その歴史は300年以上とされています。
長年の信頼と料理人の腕前や経験はもちろん、鰻を仕入れる時には1匹1匹を目利きしているという徹底ぶりから高い信頼と評価を得ている大阪市の老舗中の老舗です。このため連日店内は満席になっていることが多く、持ち帰りできるお弁当やウナギもすぐに完売してしまうという人気ぶりを発揮しています。
そんな店内は個室もあるため静かに食事をしたいという人にも利用しやすく、フォーマルの場としても活用できる鰻屋となっています。
住所:大阪府大阪市中央区高麗橋2-5-2
連絡先:06-6231-4810
URL:http://www.shibato.net/
2.魚伊 本店
こちらの鰻屋は慶応三年に創業したとされる老舗のお店で、大阪ならではの伝統の関西地焼きが堪能できます。鰻も関西のしっかりとした焼き加減と鰻の脂のうま味を楽しめるだけではなく、ふんわりとした関東風の柔らかい食感を楽しめるところが特徴です。そのためより本格的な関西地焼きを楽しみたいグルメ通からも高く評価され、人気を集めています。
お店は個室のほかにもカウンター席が設けられており、カウンター席からは鰻を焼く姿をはじめとした料理の光景が楽しめます。ちなみに通常鰻屋は禁煙としているところがほとんどですが、魚伊 本店では分煙しているフロアもあるので喫煙者でも気軽に足を運べるお店となっているようです。
住所:大阪府大阪市旭区高殿4-8-10
連絡先:06-6953-3707
URL:http://www.sumiyaki-unagi.com/
3.亀の池・浪花
創業60年以上の歴史を持つ老舗鰻屋として知られているのが、「亀の池・浪花」です。
こちらは関東風のように背開きにした鰻を関西風に焼き上げるという独自の焼き方で提供しているところが特徴で、関東風のような柔らかい食感と関西風の香ばしさの両方を楽しめるようになっています。タレも鰻の味を損なわないように強すぎない味に調整されているため、ここでしか味わえない独特の鰻を堪能できるところが魅力です。
店内はテーブル席が3つとカウンター席のみで、100年物の木材を利用して作られたテーブルなどこじんまりとしていながらも老舗ながらの落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむことができます。
住所:大阪府大阪市北区天神橋2-5-10
連絡先:06-6352-3232
URL:https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27000670/
たまには関東風もいかが?関東風の鰻が楽しめる名店3選!
1.吉寅
大阪市では珍しく老舗の江戸焼うなぎ割烹として地元の人はもちろん、多くの観光客から人気を集めているのが「吉寅」です。
江戸焼うなぎ割烹の名前にふさわしく関東の鰻の焼き方で提供しており、あっさりとした味わいのタレとともに気軽に食べられるところが魅力とされています。メニューも鰻尽くしのコースが数多く用意されているため、フォーマルの場や会食の場として利用する人も少なくないと言います。
またお店の雰囲気も日本ならではの奥ゆかしい情緒あるもので、中庭を囲むようにして入り組んだ屋敷のような造りは静かに落ち着いて過ごしたい人におすすめの空間です。
住所:大阪府大阪市中央区備後町1-6-6
連絡先:06-6226-0220
URL:https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27001073/
2.あさず
「江戸前うなぎ あさず」は、蒸し焼きの江戸前の技法で調理された本格的な関東風の鰻が楽しめる名店です。このため箸で簡単に切れるほどの骨まで柔らかい鰻の食感を楽しめるのはもちろん、甘さを控えた上品なタレと固めに炊かれたご飯との相性を堪能することができます。
そんなお店の特徴は一般的な鰻屋のイメージとは異なり、ジャズが流れていたりワイングラスが置かれているなどカジュアルな雰囲気を楽しめるところにあります。お酒に合った一品料理を取り揃えているとのことでワイン以外にもお酒の種類も豊富に用意されており、鰻だけではなくお酒も楽しみたいという人にもおすすめです。
住所:大阪府大阪市住吉区万代6-18-2
連絡先:06-6678-6556
URL:https://tabelog.com/osaka/A2701/A270404/27052649/
3.東京竹葉亭リーガロイヤルホテル店
東京にある「竹葉亭」からのれん分けをしてもらった店舗の一つであるこちらは、江戸時代に創業されたという老舗の関東風鰻のお店です。
大阪市ではなかなか食べられない白焼きを提供してくれるなど、本格的な関東風の鰻を楽しめるところが魅力とされています。また関西風も提供されているので食べ比べグルメを楽しめるお店としても人気ですし、鯛茶漬けが名物など鰻以外の料理も人気が高くなっています。
店内はこぢんまりとした雰囲気ではありますが個室も完備されており、フォーマルの場で利用することも可能です。
住所:大阪府大阪市北区中之島5-3-68 リーガロイヤルホテル B1F
連絡先:06-6448-2320
URL:https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/27004461/
【まとめ】大阪市の鰻グルメは関東も関西も楽しめる
大阪市内の鰻は関西風だけではなく関東風の焼き方で提供しているお店が増えてきており、老舗のお店でも関東風と関西風の両方を楽しめるように配慮されています。このため鰻の焼き方の違いを楽しめるようになっているのはもちろん、名店オリジナルの焼き方や味付けを楽しめるところも増えているのが大きな特徴となっているようです。