日本人なら京都の「町家」に投資してみませんか?
- 2018/6/4
- 不動産

国内の不動産投資で様々なエリアを見ていると、リターンだけの魅力ではなく、日本の良さに投資したくなる地域や都市もあります。
京都を中心に多く残っている町家(京町家)は、風情あふれる景観と古民家風な建物が魅力で、観光客のための宿泊施設やゲストハウス、そして土間を求める住宅として、需要が増え続けています。
本記事では、京町家の魅力をお届けします。古風ある建物のオーナーになり、文化を後世に継承するとともに、手堅いリターンも得られるかもしれません。
Contents
人気の京町家の不動産投資物件!メリットや魅力
不動産投資案件の中で、昨今「京町家」が人気の理由や、京町家を投資対象として選ぶメリット、魅力などを様々な角度から解説していきます。
京都町家とは?エリアの特徴を知る
京都町家とは、別名「京町家(きょうまちや)」とも言われ、1950年以前に建てられた木造建築で、店舗併設の住宅施設のことです。京都市内に存在し、2010年に行われた実態調査では、4万7735軒が残っており、その約1割が空き家だったそうです。
年代ものの町家も存在し、江戸時代に建てられた物件から、明治時代に建てられたものまで現存します。戦前に建てられたため、老朽化も進んでおり、残していくことや、次世代に引き継ぐことも課題として残っています。
賃貸住宅ならメインターゲットは誰になる?
不動産投資の選択として賃貸契約を獲得する場合、どのような方々が活用するのでしょうか。
町家は、土間を残しながらリフォームすることが多いため、土間の空間を求める人が多いと言われています。
土間がある物件は、自分の住宅兼アトリエにするなど、芸術家のように仕事と生活が密着している人にとって嬉しい作りです。京都の古風な家に住んでいるということと、土間を制作作業に活用できる為、長い期間にわたって借り続けてもらえることが想定できます。
また、京都の町家が密集するエリア(京都市内)は、大学が多く存在しており、学生が借りるということも予想されます。その場合は、家賃をある程度見直す必要があるかもしれませんが、シェアハウスのような形をとることで、まとまった数の借り主が見つけられそうです。
気になる!京町家の投資相場やリターンや利回りは?!
投資案件としては、京町家の相場はどれくらいか気になりますね。
京町家が建設された、昭和25年以前に建てられた物件であれば、建物自体の価値はほとんど無いといわれており、基本的には所有者との土地の売買になります。
ですので、建物をリフォームやリノベーションして、賃貸住宅として魅力的な物件に変えていく必要があります。
そのため、賃貸として出すまでおおよその費用は、1,000万円~1,500円程度と言われています。
もちろん、広さやリノベーション費用をこだわることで、値段は変動していくでしょう。
家賃相場は6万円~8万円で出されており、町家という希少価値と一度入ったら空室になりにくいメリットも合わせれば、選択肢としては十分な投資価値がありそうです。
計算上の想定利回りは、7%~8%と数字上は良い投資案件と考えても良さそうですね。
数字上の良さは、投資をする上で重要なポイントになりますが、実際には立地や周辺などの要素もあるため、精査していく時は考慮してください。
他の投資物件と比較すると京町家の良さが光る!
同じような金額の投資案件を探しても、京町家への投資は頭一つ抜きん出る形です。
価格帯と単純な利回りだけで考えると、都内や都心部のマンション一室の区分所有が考えられますが、これらは、資産価値が下がる可能性があるためおすすめできません。
古都・京都というブランドと、歴史と風情のある建物は人気が落ちにくく、様々な要因から需要が増えることも考えられるため、資産価値が上がる可能性があります。
需要が増える可能性の理由として、京都市内の人口増加がひとつの指標になります。京都市内は、2011年からの5年間で2.67%増です。京都府が取り組む戦略として、地域経済を活性化と京都へのインバウンドを増やす、そして持続可能な活力ある地域を作っていくことを掲げています。
外国人観光客で、京都の風情あるエリアに移住したい。国内でも、ゆったりとした生活を行いたい。フリーランスなど、場所にとらわれず仕事ができる方が増えてきました。クリエイティブ思考を強くするため、住みやすく閃きやすい京都のエリアは、地域ブランドも相まって、魅力に感じる人もいるはずです。
いいところばかりの京町家投資。デメリットはある?!
数字上やエリア背景などいいところは多いです。デメリットはあるのでしょうか。
デメリットというより、特徴という言い方の方が強いかも知れませんが、歴史的なエリアということは、数が無尽蔵にあるわけでもなく、数に限りがあります。
京町家の戸数は5万件弱で空き家になっているのは1割程度。その中でもすべてが良いわけではありません。
立地によっては借り手がなかなか見つからず、家賃を下げてでも入居者を募るという様な形にもなってしまいます。
また、もともと古い家屋をリノベーションして貸し出すという側面から、どれくらいの耐久年数を持つかということも考慮にいれなくてはいけません。
好条件は揃っているが、実際の投資にあたっては、様々な側面から見ていくことが重要です。
京都町家にまつわる民間企業の動き!
これまでは、京都エリアの町家について、個人向け投資のメリットやデメリットや特徴をまとめました。
次に、民間企業がどのような動向なのかを見ていきましょう。単純な住宅だけでなく、商業的な側面を見ることで、そのエリアの価値も見えてきます。
京町家再生プロジェクトとは?
ある企業が進めているプロジェクトの中に、京都の町家エリア一帯を再生するプロジェクトがあります。クラウドファウンディングで出資者を募り、総額7,200万円が集まりました。
こちらは、京町家を取得し、宿泊施設へリノベーションし、宿泊者から得た利益をリターンする投資プロジェクトです。ご存知の通り、京都は観光地としても、国内・国外問わず人気です。宿泊者は年々増えつつも、宿泊施設は不足している状況で、その需要を見込むために宿泊施設を作り運用していくという内容です。
外国人観光客が年々上昇!ゲストハウスも増加
外国人観光客が年々増加している中、宿泊施設が足りていないことから、ゲストハウスも増えています。
実際に運営されているゲストハウスの宿泊費用を見てみると、1泊6,000円~24,000円と比較的高額な価格帯も存在します。高額でも利用したいという旅行者もいることから、ゲストハウスのオーナーも一考の価値はありそうですね。
まとめ
京都エリアの町家は、古風で趣のある建物で、それに魅力を感じて投資案件としての需要も伸び続けています。
町家は、土間のある間取りから、芸術家やクリエイターがアトリエ兼住居として、魅力的に映るようです。その他、エリア柄、京都学園大学や京都精華大学など学生の需要も見込めるため、長期的に借りる方も多そうです。
土地・物件の取得からリフォーム・リノベーションなどのトータル費用は、1,000万円~1,500万円程度かかると言われており、同程度の投資を比べると、京町家への投資の方が、メリットがありそうです。
特徴とすれば、物件の総数が決まっていることと、古い物件をリノベーションする場合は、耐久性がどれくらい続くかです。しかし、マイナス要因に繋がりそうな内容を精査しながら投資を行えば、リスクは回避できるでしょう。
所有するだけでも、古都・京都の景観を保存するという社会貢献にも繋がる町家への投資は、様々な観点から魅力的です。
京都観光がてら現地へ赴き、投資価値のある町家を探してみませんか。